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DICOM Viewer ヘルプ

DICOM Viewerは、DICOM規格に準拠した、日立MRイメージング装置専用の簡易ビューワプログラムです。
CD-R書き込み機能で作成したCDの画像データをPC上で表示することができます。
ご注意

目次

  1. 画像を表示できるPC
  2. DICOM Viewerの起動
  3. 画像の表示
  4. 画像ごとに読み込む場合
  5. 画像のスクロール
  6. 画像上に表示される情報
  7. ウィンドウ幅、ウィンドウレベルの設定
  8. 拡大・縮小の設定
  9. 画像の移動
  1. 画像の設定を元にもどす
  2. 全ての画像に対して設定する
  3. 表示レイアウトの変更
  4. 擬似カラー表示
  5. バージョン情報
  6. ヘルプ(使用説明書)
  7. DICOM Viewerの終了
  8. 画面のコピーについて
  9. DICOM Viewerのエラーメッセージ
株式会社日立メディコ

1 画像を表示できるPC

CDの画像を表示するには次の条件を満たしたPCが必要です。
CPU Pentium-II 以上
メモリ 128MB 以上
モニタ 色数      16bit以上
解像度   1024 × 768 ドット以上
OS Windows 2000 / XP / Vista / 7
その他条件 CD-ROMドライブ(*)が接続されていること。
*「CD-ROMドライブ」は、DVD-ROMドライブ等のCD-ROMが読み取り可能な外部記憶装置の総称です。

2 DICOM Viewerの起動

PCを起動した後、CDをドライブに挿入すると、自動的にDICOM Viewerが起動します。
DICOM Viewerが起動すると、ビューワウィンドウとが開き、1番目のシリーズ画像を表示します。
なお、ビューワウィンドウの大きさは固定されており、変更することはできません。
Figure
ご注意
PCの設定によってはDICOM Viewerが自動的に起動しない場合があります(CDのオートランを許可しない設定にしている場合)。その場合は、マイコンピュータ(Windows Vista以降ではコンピュータ)を開き、CDを挿入したドライブのアイコンをダブルクリックしてください。
ご注意

3 画像の表示

画像を表示するには、DICOM Viewerウィンドウ左側のツリービューから表示したいシリーズをクリックします。シリーズに含まれるすべての画像がビューワに読み込まれ、表示されます。ストレージメディアには、被検者一人分の検査フォルダだけの画像データが記録されていますので、被検者フォルダ階層は一つ表示されます。
ご注意
画像読み込み中は[File]メニューの操作はできません。

4 画像ごとに読み込む場合

メニューバーから[File]-[Open DICOM file]をクリックすると「ファイルを開く」ダイアログが表示されます。
Figure
ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックするとその画像がビューワで参照できます。画像を選択する際、キーボードの[Ctrl]キーを押しながら複数の画像ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックすると複数の画像が表示できます。
また、[Shift]キーを押しながら二つの画像ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックすると選択した画像にはさまれた範囲の画像が表示できます。
ご注意
[File]-[Open DICOM file]メニューから画像を選択すると、Patient Selectorが非表示になります。Patient Selectorを表示する場合は、DICOM Viewerを閉じて、「2 DICOM Viewerの起動」の手順で再度開きなおしてください。

5 画像のスクロール

読み込んだ画像数がビューワで表示される枚数よりも多いときには、表示されていない他の画像をスクロールによって表示できます。
画像をスクロールするにはビューワ画面右端のスクロールバーを操作してください。FigureまたはFigureをクリックするか、スライダーをドラッグすることで画像のスクロールができます。FigureまたはFigureをクリックした場合は1画像ずつスクロールします。マウスホイールでもスクロール操作ができます。

6 画像上に表示される情報

画像上には次のレイアウトで各情報が表示されます。
Figure
1 被検者名
2 性別[M、F、O]
3 年齢
4 体重
5 被検者ID
6 部位
7 計測タイプ[2D、3D]
8 シーケンス名
9 繰り返し時間(TR)
10 反復回復時間(TI)
11 エコー時間(TE)
12 スライス断面
13 撮影視野(FOV)
14 スライス厚
15 被検者体位
16 計測マトリックス
17 スライス番号
18 積算回数(NSA)
19 撮影日
20 撮影時刻
21 スキャン時間
22 表示マトリックス
23 シリーズ名
24 カード詳細情報
25 スライス位置
26 拡大倍率
27 検査装置モデル名
28 ウィンドウ幅
29 ウィンドウレベル
30 病院名
31 オリエンテーションマーカー
32 スケーラー

オリエンテーションマーカー

オリエンテーションマーカーは表示された画像の方向を示します。
Figure
方向と、表示する文字は次の通りです。
方向 表示する文字
頭側 H
足側 F
右側 R
左側 L
前面 A
背面 P
画像の向きの例を次に示します。
Figure

スケーラー

スケーラーは表示された画像の縮尺を示します。
画像の拡大、縮小を行うと変化します。画像の拡大、縮小については、「9 拡大・縮小の設定」を参照してください。
Figure

7 ウィンドウ幅、ウィンドウレベルの設定

メニューバーの[Display]-[Window Width/Level]をクリック、またはアイコンFigureをクリックします。この状態で、左ボタンを使用して画像上でドラッグすると、ウィンドウ幅、ウィンドウレベルを変更することができます。
このとき、メニューバーの[Display]-[Window Width/Level]にはCheck Mark(チェック)がついており、アイコンFigureは選択された状態になっています。ビューワの起動直後は[Display]- [Window Width/Level]が選択された状態になっています。
Figure

8 拡大・縮小の設定

メニューバーの[Display]-[Zoom]をクリック、またはアイコンFigureをクリックします。この状態で、左ボタンを使用して画像上でドラッグすると、画像を拡大・縮小することができます。
このとき、メニューバーの[Display]-[Zoom]にはCheck Mark(チェック)がついており、アイコンFigureは選択された状態になっています。
Figure

9 画像の移動

メニューバーの[Display]-[Pan]をクリック、またはアイコンFigureをクリックします。この状態で、左ボタンを使用して画像上でドラッグすると、画像の位置を移動することができます。
このとき、メニューバーの[Display]-[Pan]にはCheck Mark(チェック)がついており、アイコンFigureは選択された状態になっています。
Figure

10 画像の設定を元にもどす

メニューバーの[Display]-[Reset]をクリック、またはアイコンFigureをクリックすると、読み込んでいるすべての画像について、ウィンドウ幅/レベルの設定、拡大・縮小、および画像の移動の設定が読み込み時の状態に戻ります。
Figure

11 全ての画像に対して設定する

メニューバーの[Display]-[Select All]をクリック、またはアイコンFigureをクリックした後、一つの画像に対してウィンドウ幅/レベルの設定、拡大・縮小、および画像の移動の設定を行うと、その設定がすべての画像に対して適用されます。
Figure

12 表示レイアウトの変更

表示レイアウトは、1×1、2×2、3x3、4x4の4種類から選択して指定することができます。
メニューバーの[Display]-[Layout]から[1X1]、[2X2]、[3X3]もしくは[4X4]をクリック、またはアイコンFigureFigureFigureもしくはFigureをクリックして指定してください。
Figure

13 擬似カラー表示

グレースケール(モノクロ)画像を表示する場合、表示形式を、通常表示と擬似カラー表示の2種類から選択して指定することができます。
アイコンFigureをクリックして指定してください。
Figure

14 バージョン情報

メニューバーから[Help]-[Version]を選択すると、バージョン情報が表示されます。
バージョン情報画面の[View the End-User License Agreement]を選択すると使用許諾書が表示されます。
Figure

15 ヘルプ(使用説明書)

メニューバーから[Help]-[Manual]を選択すると、DICOM Viewerのヘルプ(使用説明書)が表示されます。

16 DICOM Viewerの終了

メニューバーから[File]-[Quit]をクリックしてください。
Figure

17 画面のコピーについて

DICOM Viewerは、画像を印刷したり画像データを出力したりする機能を含んでいません。
DICOM Viewerの画像の印刷やデータ保存を行うには、画面にコピーしたい画像を表示しておいて、キーボードから[Print Screen](全画面をコピー)または[Alt]+[Print Screen](アクティブなウィンドウをコピー)を押してください。([Alt]+[Print Screen]は[Alt]を押しながら[Print Screen]を押します。)画面のキャプチャー画像がクリップボードにコピーされますので、これをペイントなどの画像処理プログラムに引き渡して利用してください。

18 DICOM Viewerのエラーメッセージ

メッセージが表示された場合の現象と対処方法を示します。
エラーメッセージ 現象と対処方法
Can't read! Don't find Image data. ツリービューでシリーズを選択した時に、該当するDICOM画像ファイルがCD-R/CD-RW上に無い場合に表示されます。CD-R/CD-RWメディアをドライブから取り出している場合は、再度ドライブに挿入してください。
Can't read! Can't read the files which size is different from at the same time. [File]-[Open DICOM file]を選択して、画像ファイルを個別に選択してオープンする場合で、[Shift]キーもしくは、[Ctrl]キーを押しながら複数のDICOMファイルを選択した場合、選択したファイル中に異なる画像マトリックスファイルが有る場合に表示されます。再度ファイル選択を行ってください。
Can't read DICOM Image. ツリービューでシリーズを選択した時(もしくは、[File]-[Open DICOM file]メニューからファイルを開こうとした時)、次の事象が発生すると表示されます。
  • 該当するDICOMファイルがDICOM形式のファイルではない場合
  • ファイルが壊れている場合
  • CD-R/CD-RWメディアが破損している場合
This image is not generated by Hitachi MRI System. 指定された画像が弊社MRIによって保存されたものでない場合に表示されます。弊社MRIによって保存されたもののみ選択してください。